救急外来・カテーテル室は、2025年度からICUと手術室から独立した新しい部署になります。当院が所在する世田谷区は高齢化率が26%と東京都の中でも高齢化が進んでいる地域のため多疾患併存(Multimorbidity)の患者さんが多く、脳神経外科、脳神経内科、循環器内科などさまざまな診療科との連携だけでなく、社会福祉士をはじめとする地域連携部門との繋がりが深い部署となります。対応する疾患は軽微なものから命に関わる病気までと多岐にわたります。特に生命予後に関わる疾患が多い、循環器病変や脳血管病変に対しては、迅速に対応ができるようにカテーテル室業務も救急外来が担っており、心臓カテーテル検査をはじめ、脳血管造影・血栓回収・止血術等に対応しています。
救急外来・カテーテル室は看護師17名、救急救命士1名の計18名で活動をしています。
高齢化に伴い、多疾患併存(Multimorbidity)の患者さんが多く来院するので、広い視野で対象を捉えて話を聞いたのちに解剖生理学・病態生理学を活用しての臨床推論、そしてVital sign・Physical Examinationを最大限に生かしたPhysical Assessmentを用いての看護を提供しています。救急外来では疾患に対して重きを置く傾向が高いのですが、私たちは疾患だけでなく人を看て、対象だけでなく対象の家族も含めて治療(退院)後の生活を考慮した「先を看る看護」を提供できるよう心掛けています。